動くオモチャだって??? [trouble]
数日前、動物虐待のニュースがありました。
過去にも「矢ガモ」とか、面白がって生き物にひどい仕打ちをする事件がありましたが
動物園のサル山に向かって花火を投げ込み、サルに火傷を負わせたという事件です。
その後、サルたちはすっかり人間不信になって、えさを与える飼育員にも近づかないと。
そして、ニュースはコメントします。
「動物を、動くオモチャとしか見ない子供や若者が増えているようです…。」
この事態、一体どうしたらいいのだろう。…と、しばし考え込みました。
「命を大切にしよう」なんて標語みたいなことをいくら唱えたところで空しいばかり。
「動くオモチャ」、そこには「感情」というものが存在しません。
犬も猫もサルも、動物たちはみな人間と同じように、いや、それ以上というくらいに
感情を持っているということ、そのことを子供や若者がどうしたら「実感」できて
「共感」できるのか。
子供のころから動物と一緒に暮らしたり、心を通い合わせながら生活したり
動物がかけがえのない自分の心の支えになったり、かけがえのないものを失う悲しみを
知ったり…そういう「こころの成長」を育む環境が大事だな…という思いに至りました。
ですが…「こころの成長」を育む環境って何? と考えると
物や情報で溢れかえり何事も変化のスピードが速くて、動物の問題に限らず
一つ一つの物事に対して「思い」や「考え」を熟成させたり記憶に定着させたりする
「時間がない」という時代環境のなかで、「こころの成長」を促すことがいかに
困難なことか。…これは大きな壁だなと思えてきました。
「こころの成長」を置き去りにしたまま大人になってしまったら、それを後から
取り戻そうとしても、気が遠くなるほど大変な作業になるはずです。三つ子の魂、百までですから。
バリ島で体験した動物たちとの出会いと、自然と風と、のんびりした時間の流れを
思い出しながら、深く深く、ため息をついてしまいました。
私も動物虐待の情報を見る度に悲しみと怒りを感じています。
考えがまとまらずうまくコメントできませんが、やはり今の社会が作り上げてしまった状態なのだと思います。
核家族化、生き物を飼えない環境に加え、不安や苛立ちなどの感情、心や体の痛みがわからない人間が増えてるように思います。
穏やかにのんびり生きていけたらいいんですけどね・・・。
by mary (2012-02-25 17:04)
maryさん、共感していただいて嬉しいです。
確かに問題の根っこが深くて途方に暮れてしまうんですけど、
どんなに小さなことでも自分に出来ることを探して行動したいですね。
by elzawild (2012-02-25 17:43)
「こころの成長」がまさに人生の目的のように
最近は思っています。
by 青の風画 (2012-02-25 23:33)
青の風画さん、こんばんは。
「人生の目的」確かに、それくらい大事なテーマですね。
「こころの成長」は形がないものだから見えにくいですが
目に見えないものが実は一番大事だと私も思います。
by elzawild (2012-02-26 22:48)