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ガネーシャ追想 [spirit]

年明け、ウブドでお世話になったロングステイ大先輩の奥様と再会しました。
彼女も今、日本に一時帰国されていて、しかも私たちと同じ東京で
意外に近くにお住まいでいらっしゃるので、不思議なご縁も感じました。

現地ではあまり聞かなかったお話に花が咲き、盛り上がり…。

ウブド暮らしも約10年となると、いろいろなことが見えてくるという。
何故ウブドを選んだのか、転居までのいきさつ、現地で家を建てた時のこと
その後の暮らしや楽しみ、冒険、悩みなど。

まだまだ現地で半年ばかりの私たちには先の実感となりそうな事柄です。

ただ、滞在時間の長さを問わず、双方が一致した実感というのは

「あちらにいると、哲学したくなる」
「ディープな観察と思考の世界に入っていく」
「日本にいると、深い思索をしなくなる」
「…というか、考える時間がなくなる」

という点でした。確かに、バリでは学問と知恵の神様ガネーシャ
いつも自分の身近にいたのです。それが日本に帰ると、ガネーシャは
ただのキャラクターになってしまうんですよ。何なんでしょうね、これ。

      ganesha.JPG

一方私も帰国して3か月たち、昨年のウブド暮らしと今の日本の生活を
語り合う中であらためて自覚したことが多々ありました。
バリ以前と相もからず忙しい日々なのだけれど、確かに以前とは違う自分が
いるということを、じわじわと感じ始めたのです。

大袈裟な言葉で言うと「絶体絶命」みたいな「これしか道はない」
みたいに「追いつめられるような漠然とした気持ち」から解放された感じなのです。

他にも違う自分がいるよ、という「余裕」みたいなものが、自分の中に
住んでいることがわかってきたんです。不思議ですよね。

この感覚、失くさないようにしたいと思いました。
私の中のガネーシャが、ただのキャラクターになってしまわないように
時々はあの生活に身を置くのがいいんだろうな、と思います。


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青の風画

日本の国が持つ性格があるんでしょうか。
何か解放できない磁場のようなもの。
日本を離れると分かるんでしょうね。
by 青の風画 (2012-01-17 14:38) 

elzawild

青の風画さん、こんばんは。
「何か解放できない磁場のようなもの」…とはいい表現ですね。
「磁場」…たしかに、それ。それですよ。
「磁場が違う」…と、実際バリに暮らして感じていました。

私は日本で仕事をするのも好きですけど、はやくも「呼吸」が苦しくなってきました。
by elzawild (2012-01-21 02:23) 

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