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プリサレン王宮の葬儀 [spirit]

昨日の独立記念日当日、快晴に恵まれたため今度は歩きで中心街まででかけてみました。
モンキーフォレストを抜けて、BISMA通り経由、ラヤウブド、プリサレンを見て、
モンキーフォレスト通りを通過する、というルート。途中昼食をとり計4時間の徒歩コースです。

街の様子は、紅白の国旗がはためく以外には、これといってセレモニーをやっている感じはなく
むしろ、翌日の 「プリサレン王宮の葬儀」 の準備で、街中、頭がいっぱいという印象を受けました。

写真は昨日のプリサレン王宮前のものです。大きな棺の御輿が、準備の最終段階を迎えていました。
葬儀を行うために、これだけの高さの棺を運ぶので、メイン通りの木々も電線も、邪魔になるものは
切り落としてしまうそうで、実際その場面も目撃しました。本番中は停電になるという話も。

2-3年前にも 「今世紀最大にして最後」 と言われた王宮の葬儀が行われたそうですが、今回は
それに次ぐ規模の盛大な葬儀になるとのこと。ギャ二アール県の県知事の御母堂様がご逝去された
そうで、王族の葬儀がとりおこなわれることになったということです。


              084. 王宮の棺1.JPG

  084. 王宮の棺3.JPG 084. 王宮の棺2.JPG

  084. 王宮の棺5.JPG 084. 王宮の棺4.JPG

王宮の葬儀には、同時期に亡くなられた人々のご遺体も 便乗して荼毘に ふされるとのこと、
それまで墓の中で眠っていたご遺体を、わざわざ掘り起こして運んで来るのだそうです。
これだけ盛大な葬儀ですから大変な費用もかかるはずです。でもそこに、貧しい一般の庶民でも
一緒に 併葬できる風習 というものに、ヒンドゥーの優しさを感じますね。

ヒンドゥーでは、亡くなられた人は 火葬によって初めて肉体から解放されて自由になり、 生まれ
変われると信じられているそうです。お墓とは火葬の機会を待つための仮の寝床のようなもので
日本のような墓地は存在しません。中には火葬の時を、何年もお墓の中で待っているご遺体も
あるそうです。晴れて火葬されたのちは、PURA(ヒンドゥーのお寺)で供養されます。

今日はその当日。巨大な棺の御輿はプリサレン王宮を昼前に出発して、メイン通りを約1時間練り歩き
火葬場に向かいます。火葬場でこの見事な棺とともにご遺体も、煙となって天に召されていきます。

これこそは見なければと思うのですが、大変な人だかりで歩けないし見えない、毎年倒れる人も出る
ということを聞いて、写真撮影は夫に任せて、後で見せてもらうことにしました。

ちなみに、2008年に同じくウブドで行われた「今世紀最大の王宮の葬儀」の様子を紹介している
ブログを見つけました。素晴らしい写真が掲載されています。ご参考まで。      http://www.tomorrowearth.com/2008/07/ngaben.html


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